2日前の夜。
日本人の男性がホステルにやって来た。
どこがで見たことがある人だった。
しばらく考えて、思い出した。
1週間前、サレントへ行く途中のアルメニアのバスターミナルですれ違った人だ。
"一週間前、アルメニアのバスターミナルでバナナ食べていましたよね?"
"あ、はい、いました。バナナですか?…あぁ確かにバナナを食べていた気がします。
……あぁ!そういえばいましたね!あの時の!"
と向こうも思い出してくれ、少しだけお話をした。
彼もそうであるけれど、南米ではアジア人の旅行者を見かけることはあまりない。実際には確かに旅行している人はたくさんいるはずなのだけれど、なかなか会わない。
偶然にも私とはまるまる逆方向から来て南米をまわったそうなので、今の中米の話を聞く。
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そして、近くに日本の食材を販売しているお店があるそうで案内をして頂くことにした。
南米でもお寿司屋さんが多いからか、スーパーマーケットでもお醤油とワサビはよく見かけていた。
ここは、冷凍の魚がズラッと並び、お蕎麦や冷凍うどん、カレー粉…等々、中国産のものも混じりながらも存在していた。
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そして量り売りで生で食べれるサーモンと日本のお米に近いもの、お豆腐を購入。
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夜になってさっそく調理を開始。
南米のホステルは大抵キッチンが付いている。
1人で何かを作っている時、他の誰かがお友達同士でだったりカップルでだったりで調理をしているのを見る度に羨ましく思っていた。
そういえば、1度目の南米も、2度目の南米も、わりと誰かと一緒にいたような気がする。南米の旅が楽しかった記憶があるのは誰かと一緒にいたからなのかもしれない。
なので、やっぱり誰かとごはんを作って食べれるのは本当に楽しい。
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貴重なお醤油、ワサビ、お酢を頂く。なんと酢飯まで。
普段現地の食事がおいしいので、日本食が恋しくなることはほとんどない。けれど、やっぱり食べると自分の体に1番合っているように思う。
ごちそうさまでした。