今日は国境を越えて、ペルーのタクナへ向かう。
たまたま同部屋のドイツ人のタニヤさんも同じ目的地だったので、一緒に国境を越えることになった。国境を越えるというのはやはりちょっと不安もあるので、こういう時に誰かが一緒にいてくれると心強い。
:
ターミナルへ向かうと人、人、人。
ほとんどの人が、ペルーへと抜ける人たち。
通常1時間ほどで行けるというその情報も怪しくなってきた。
タクナへは、コレクティーボと呼ばれる乗合タクシーで4000チリペソ(約700円)、もしくはバスで2000チリペソ(約350円)で行けてしまう。
どちらも長蛇の列。はじめはコレクティーボの列が少なかったので並んでいたのだけれど、バスの方が進みが少しだけで早かったので並び直す。
:
1時間たってようやくバスに乗れる。オンボロバスだけれど、窓からの風がとても心地よい。
国境手前ではやっぱりまた何度もバスは停まった。それでも、思っていたよりもスムーズに事が進んだ。
問題の出入国カードの控えもほとんど見られることなく終わった。
:
ペルーの入国も一瞬で終わる。
出入国カードの控えは、大事に大事にパスポートケースにしまった。
バスに戻り、時計の針を2時間巻き戻す。たった一歩違うのに時差があるのは本当に何度も体験しても不思議。
:
11時。
国境から1時間ほどでタクナの国際バスターミナルに到着。
結局時差を含めなければ4時間。
時差含めれば2時間。予定範囲内。
ここに一泊するというタニヤさんとはここでお別れ。握手をしてお互いの旅の無事を祈る。
:
私は国際バスターミナルのすぐ隣にある国内バスターミナルへ。そしてリマへ向けての14時30分発のチケットを購入し、ATMからお金を引き出す。(なんとこのATM全部で7カ国語程表示できるようで日本語もあった)
ここまできちんとトラブルなく進めるかどうか少し不安だったので、ほっとする。
:
時間まで暇だけれど、待つのは慣れている。ベンチでビスケットをかじりながらぼんやりしていると、1人のバックパッカーが隣に座ってきた。
国籍を聞いてみると、またもやドイツ人。少し話をしてアレキパヘ向かうバスに乗る彼とはお別れ。
:
ようやく自分のバスの出発時間が迫ってきたので、バスターミナル使用料を払いバスに乗り込む。
穏やかなチリを出発し、ペルーに入国して、初めて自分の旅がようやく始まったような気がした。