2017-01-23

Arica.2017.01.18.sunny





ホステルから見えた夕方の光がとても綺麗だったので、海へ向かう。

ホステルから海までは5分ほどの距離。浜辺に降りるには結構な数の階段を降りなければならないけれど、それでも本当に、目と鼻の先。


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風が気持ちよいなと海に向かっていると、向かい側からおじさんが歩いてくる。何か違和感があるなと思ったら、そのおじさんはスボンの上から股間を弄りながら歩いていた。

あまり見ないようにして、すれ違う前に浜辺への階段を降りる。

降りてしばらくすると誰かに呼ばれる。声のする方に振り向くと、先ほどのおじさんが下半身を露出して仁王立ちをしているではないか。

"Muy bien〜!(すごくいい〜!)"
と何度も叫びながら。

ギョッとしたけれど、幸いなことに私の視力は0.1ほどで、おじさんのそれも私の顔に対して垂直であったので(おそらく)あまりよく見えなかった。

けれど、ただただ不快で、そのまま無視をして私はまた階段を降りて浜辺に向かった。

まだ遠くで変質者がウロウロとしているのが見えたので、家族連れの近くにそっと座り、気持ちを落ち着かせる。

買ってきた炭酸水を飲んだ後、ふと自分の洋服を見ると、赤いペンキのようなものが付いている。

思わず、3度見をしてしまった。

よくよく見るとそれはペンキではなく、色落ち。…思いたるふしは、ある。

変質者にコンニチハ、お気に入りのワンピースにサヨウナラ。
今日は本当についていない。

夕方の浜辺で1人、ほろほろと泣くというドラマチックなことをして、それから ふらふらとホステルに戻った。