朝9時30分。
バスがペルー出国所を通り過ぎてしまうというトラブルと、手続きに時間がかかったりしながらも無事にペルーを出国。
入国手続きもやたらと時間がかかるも、ようやく全ての手続きが終わりエクアドルに入国。
出入国ともに荷物検査はないのに、どうして3時間もかかったのかは謎だけれども。
午後1時前。
バスはまたキトへ向かって走り出す。
エクアドルに入国して、バスの中の緊張感もとけた気がした。
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それはそうと。
先ほど気が付いたのだけれど、なんとなんと、あたり一面バナナ園なのである。これはバナナ好きにはたまらない光景。
窓にへばりつくようにして、バナナ園を眺める。
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午後5時頃。
グアヤキルに到着し、乗客の9割が降りてしまい、若干不安になる。
最大の不安要素は、真夜中着になってしまいそうなこと。
人数が多ければ到着の時にまだ安心なのだけれど、バス内に残ったのはまさかの5人ほど。
キト到着予定は20時30分。
バスは確実に遅れる。今 グアヤキルということは、キト到着は最悪23時頃になるかもしれない。
グアヤキルもキトも治安が悪く、どちらの都市も特急誘拐(※路上・車内で一般人や観光客を拘束し現金等を奪う強盗)など、恐ろしい事件が多い。
そんな街に真夜中到着は怖い。ただでさえ夜到着は怖いのに。
宿を予約しているけれど、場合によってはバスターミナルで朝になるまで待機作戦を決行しよう。
それまで少しでも体力を温存する為に、今のうちに寝ておこうと眠る。
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結局到着したのは、真夜中2時過ぎ。
小さくて薄暗いバスターミナルの前には3台ほどのタクシーが待機していた。
迷ったものの、同じバスに乗っていた西洋人夫婦にお願いをして、タクシーに一緒に乗せてもらうことにした。
こういう時は、恥を捨てるに限る。
もう少し遅かったらバスターミナルで待機していたかもしれないけれど、そのまま宿に向かったのにはいくつか理由がある。
1)タクシーがオフィシャルなものだったこと
2)1人ではなく一緒に行動する人がいること
3)特急誘拐がほんの少し減っているという情報があったこと
もちろん、オフィシャルなタクシーであったり、3人や4人で行動したとしても強盗事件には会う確率はあるけれども。
結局は、今の自分の勘に頼るしかない。
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結果、何事もなく宿に到着。
(ご夫婦が探していたホテルを私がナビゲートできたのでシェアさせてもらうかわりにお役にたって本当によかった)
真夜中3時頃。
ようやく部屋のベットに寝転がる。
そして改めて、無事に到着してよかったと、こころから思った。
何か1つタイミングがズレていれば、被害に合って、お金も取られて、殺されていたかもしれない。
次回からはこんな移動にならないように、と決意。