2017-02-13

Quito.2017.2.2.cloudy






"海外で現像をする"
と言うと"大丈夫なの?"と聞かれることが多々ある。
結構リスキーであるので、私自身も本当はあまりしたくはないのだけれど、自分が撮ったものがきちんと撮れているか気になってしまうし、ちょっと他国の写真屋さん事情が気になってしまうし、今まで目を覆うほどの酷い現像はされたことはなかったしで、現像に出している。

けれど今日、初めてかなり酷い現像をされてしまった。

出来上がったものを見て、唖然。
写真全体がフィルターがかかってしまったように、ブルーになっている。

正直言うと、そのお店に現像を出す前から嫌な予感はしていたのだけれど、時間の関係で仕方なく出してしまったのだった。


:


日本のきめ細やかで迅速な現像やプリントのサービスは世界一!と叫びたい。

自分自身も写真屋さんでアルバイトしていたけれど、現像液の管理、機械の掃除もしっかり習った。写真やフィルムを扱う時は手袋をして指紋が付かないようにしていた。
現像したフィルムをカットしてひとつひとつ丁寧にファイルにいれてくれるし、インデックスもついてくる(海外だとフィルムはそのまま紙袋にポイ、インデックスもつけてくれないことが多い)
それで1時間ほどの受け取りは素晴らしい…と帰国してフィルムを現像に出すたびに、私は何度も心のなかで店員さんに感謝するのだった。


以下ちょっとした各国写真屋さん事情。お店によっても異なるけれども。
大体は 現像+CD をお願いしている。
(日本では約1000円前後ほどで出来る) 


◎アルゼンチン・ブエノスアイレス
◎イタリア・ナポリ
◎香港
綺麗に現像をしてくれた。ナポリは600円ほど、香港は900円ほど。インデックス付き。


◎ペルー・ナスカ
とても意外なことに、ナスカの小さな写真屋さんがもう本当に綺麗に現像とプリントをしてくれたことが印象に残っている。現像とプリントをお願いした為、インデックス無し。


◯トルコ・イスタンブール
きちんとした現像。データ化する時にデータサイズによって値段も変わるのが良かった。300円ほど。インデックス付き。


△チリ・ビーニャデルマール
現像はあまり綺麗ではない。ところどころ汚れが入ってしまっていた。500円ほど。インデックス無し。


△タイ・バンコク
悪くはなかったけれど、高かった気が…。ぼられてしまったのかは謎。インデックス無し。


△ベトナム・ハノイ
あまり現像の需要がないのか一週間で仕上がったもののコントラストがすごい。そしてモヤがかかったような感じも。けれどハノイの感じが出ていて、これはこれでよいと思った。250円ほど。インデックス無し。


×グルジア・トビリシ
地下の小さな写真屋さんで日本の機械のお下がりを使っていた。(プリント機に"時々ストレッチをしましょう"という文字が書かれたテープが貼られていた)
3コマ分だけだけれど、フィルムにカピカピの白い汚れがこびり付いていた。400円ほど。インデックス無し。
近くに綺麗そうなお店があったのでそこだったらきちんと現像してくれたかも。


×キルギス・ビシュケク
現像自体は悪くないけれど、私の目の前で、現像した私のフィルムを素手で触ってクルクルと手遊び。こらこら。
おまけにCDデータに他のお客さんの写真が入っていた。こらこら。
250円ほど。インデックス無し。


?中国・北京
現像の値段と期間を聞いてみると、2週間かかってお値段2000円近く。2件聞いたけれどどちらも同じくらい。北京は色々なものが高い。お願いはしていない。

:


話は戻って。
お店の内装が白系統、余計なもの(カメラに関係ないアクセサリー類やイヤホンなど)を販売していないお店は綺麗に仕事をしてくれることが多い。

逆にお店の内装が黒系統、余計なものを販売していたり、現像に日にちがかかったりするお店は綺麗にしてくれないことが多い。

キトは特にその差がよく目に見えた。
綺麗なお店は綺麗な仕事をしてくれた。

現像してしまったものはもう元には戻らない。

7ドル。良い勉強代になった。


P.S
室内で撮影したものはわりかし無事で、チリで撮影したアボカドックが無事だったことが、せめてもの救い。